ランド・オブ・ザ・デッド ジョージ・A・ロメロ

ゾンビがわらわらと襲ってくる内容のシリーズ?の続編で前作ドーン・オブ・ザ・デッドのとの違いはゾンビが学習をしてしまうという点で、前作ではゾンビが走るのに大層驚愕したものだが今回はそういうことである。通常ならばゾンビ=悪/人間=善として描かれるがそこはうまいバランスで壊していると思う。虐げられて見世物にされていたりするゾンビがリーダーが自然に生まれて組織的に襲ってくるという恐怖は計り知れない。ネタ元として利用していると思われるゲームのバイオハザード最新作でもゾンビは知能を持ちただ生きている人間を殺戮しようとしてくる、知能があるというのは統率された組織で道具を使ってくるということである。うがった見方をすれば敵としてのゾンビがノロノロとただ近くの人間に覆いかぶさって噛み付くだけというだけでは話の広がりが出ないということかもしれない。それにしてもなんだかこの善悪の構図が逆転してしまうのには感心したな。
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