2005-01-01から1年間の記事一覧

イン・ハー・シューズ カーティス・ハンソン

さもキャメロン・ディアズだけの映画というような宣伝の仕方によってこの監督にはL.A.コンフィデンシャルで以前シビレさせていただいたということを観終わってから知ったワタクシだがこういうドラマもイケルのねと感心した 内容はモテ系で尻軽の妹にキャメロ…

眠狂四郎孤剣五十三次(上・下) 柴田錬三郎著

時代小説はたまに読みたくなる、これを選んだのは中学生のころ眠狂四郎無頼控を熱く読ませてもらった覚えがあるからである。ニヒルな主人公なのだがやっていることはとても情が深い。円月殺法がよく取りざたされるがあまり文中では表現されなかったりする。…

シン・シティ

フランク・ミラー/ロバート・ロドリゲス/クエンティン・タランティーノ 監督 エロ・グロがモノクロメインの画面でオブラートがかかっており、ほりの深い濃い目の顔つきの俳優たちがすごく印象的だった。手裏剣投げたり二刀流で飛び回るデヴォン・青木は極め…

ルパン ジャン=ポール・サロメ

アルセーヌ・ルパンがなぜ泥棒になったか、そして晩年までのいわば覚醒編といったところか、そんな内容。ルパン役の俳優はフランス映画のためか初めて見かける、というか全員初見の方々である。このアルセーヌ・ルパンは泥棒を生業とする者としては二世であ…

Be Cool/ビー・クール ゲイリー・グレイ

ジョン・トラヴォルタ主演のゲット・ショーティから続くシリーズ作品、当然その作品を観ていなくても楽しめるがキャラに対する深みが増してさらにいい感じでニヤリとできるシーンもあったりする。彼のほかにはユマ・サーマンとパルプ・フィクション以来の共…

ランド・オブ・ザ・デッド ジョージ・A・ロメロ

ゾンビがわらわらと襲ってくる内容のシリーズ?の続編で前作ドーン・オブ・ザ・デッドのとの違いはゾンビが学習をしてしまうという点で、前作ではゾンビが走るのに大層驚愕したものだが今回はそういうことである。通常ならばゾンビ=悪/人間=善として描か…

マンガ嫌韓流 山野車輪

随分極端な題名で少し気後れがしていたのだが内容もソレに比例している。今の現場にも韓国人チームがいてたまに喫煙場所で一緒になるにしても韓国語はヒアリング自体できないので壁を感じており、興味はしんしんにしても日本滞在暦の長いそのリーダと飲みの…

有限と微小のパン 森博嗣

「すべてがFになる」から始まるS&Mシリーズの最終長編。登場人物として学生を使うのは底が浅くてよろしくないのではと思った、その幼さが目障りなのである。同じような役割のキャラクターを描くにしてもぜんぜん深みが違ってきてしまうのでは?ワタクシはロ…

南極日誌 イム・ピルソン

以前シュリという同じ韓国映画でみかけたソン・ガンホがいるなぁ位の情報で観始めたのだが、めちゃめちゃシリアスで南極の到達不能地点へいたるまでの限界状況の人間模様といったところか、Web 日記書きだけに"日誌"に反応とか邦画の"南極物語"でのタロジロ…

スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

新宿歌舞伎町のコマ劇近くにて金曜深夜からのオールナイト上映で観た。映画好きとしては義務感に駆られてしまうのでコレを選んだ次第でわざわざ実写で本物の俳優を使わずとも先日見た APPLESEED のスタッフにジャパニメーションを作らせればよいのではないか…

APPLESEED 荒牧伸志

ロードショー公開されていた当時歯噛みをしながら公開終了を迎えていたので満を持して DVD で観る羽目に陥ったわけで少し残念。内容は細部まで書き込まれた画面が逆に量産できない日本の生産性の悪さを実感、ハリウッドなら適当に済ませるところも丁寧に描か…

冷たい密室と博士たち 森博嗣

「すべてがFになる」を読み終えた勢いで購入し、程なく読了。密室のトリックを解き明かす過程で UNIX が使われるあたりこの作者前作と同様結構気に入っている様子である。ここ数作は S&M シリーズと呼ばれているらしく、助教授の犀川と学生西之園萌絵から来…

宇宙戦争 スティーヴン・スピルバーグ

夕方の回で観た。以前メジャー映画嫌い=単館系大好きの友人(女性)がトム・クルーズは映っている間中口が半開きだとこきおろしていたのを記憶している。実際今回主演の災難に見舞われる下町ワーカーバツイチダディーでもそうであった。内容からして桁外れな…

すべてがFになる 森博嗣

少し読んだ限りでは作者が工学博士なだけあって得意分野をかましてくるけれどワタクシはシステム屋の端くれなので今のところオーゲー。数年前にもこの作者にはまっているWeb日記を目にしており、代表作ともいえる本作がじりじりと本屋の棚を眺めていたら目に…

尻啖え孫市 司馬 遼太郎

「しりくらえまごいち」と読むようだが最初ワタクシは「しりわらえまごいち」と読んでいたりした。MS-IME のリストにも現れないので常用漢字外なのかな、未確認。雑賀孫市を中心に書いた長編で、少しマイナーっぽい戦国武将で国盗りには興味を示さず戦とおな…

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 山田真哉

メインタイトルの「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」はサブタイトル「身近な疑問からはじめる会計学」にあるように会計を興味深くわかりやすく説明するための一エピソードである。一時期いろんな商売のからくりを暴露する本が良く売れていたのを記憶してい…

ミリオンダラー・ベイビー F・X・トゥール著/東理夫訳

最初はハヤカワ文庫の翻訳モノだったので読みにくさを警戒していたがそこそこ読めた。作者の経験からくるものだと思うが、まるっきり想像ではなく地に足のついた内容で集中力が途切れることは無かった、短編がいくつかだったのも関係しているかも知れない。…

黒塚 KUROZUKA 夢枕獏

陰陽師シリーズは欠かさず文庫化され次第コンプリートしているが作者お薦めのキマイラシリーズはさておき、これを読んでみたら意外といけるじゃないのってな感じ。内容はNHK大河で放映しているからなのか流行りの義経その後といったところか、、、チンギス・…