ダンサー・イン・ザ・ダーク
なんだかんだでやっと観ることのできた本作。某アミューズメント系の企業がスポンサーについて宣伝を大々的に行ったのが要因と思われる。脇を固める豪華な助演俳優陣といい、主役・音楽を担当している Bjork といい売りはいくらでもあるはずで、ごく自然に映画好きの私としましては迷惑千万この上なしなのである。
この様に遅れて観たからには Web で批評・感想テキストなどゴマンと読んでいるわけで、テレビCMも含め、先入観なしで作品を楽しむことなど能わないのがそのままマイナスポイントに繋がるのがいつものパターンなのですが、その思惑を払拭してあまりある程の出来で満足。
その作品はなんであれ責任は監督ではなく、実際主演俳優に帰属すると思われるのが常だとして全然畑違いの人間である彼女を据えて助演していたカトリーヌ・ドヌーブや、リュック・ベッソン監督作品”グラン・ブルー”を主演した後、あまり見かけなかったジャン・マルク・バールなどおいいしい所取りでずるいではないか。こけてもあたっても主役の責任。まわりを固める方々は今まで一度は目にしたことのあるとしても監督・脚本・カメラオペレーターを担当しているラース・フォン・トリアー氏は今まで単館系で好んで上映されがちな作品を作ってきたらしく初めてその作品を拝見となった。
こうなると冒頭に書いたようなスポンサーがついて宣伝を打たなければ単館上映というマイナーの憂き目にあっていたやもしれない。カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞したと云うのもその一つの後押しになっただろうが。
話しを内容に戻すと、観終わった私はその足で外資系を模したCD屋で脇にLPサイズのプログラムを抱えながら購入するという恥ずかしさもなんのそのな行為を実行。これから観られる方に云うことがあるとすればコレは泣ける…以上。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
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