アンブレイカブル

 あまりイスの具合も従業員教育も良くない、自分の中では新宿の映画館群と引けを取らないレベルの八王子東宝。時は2月20日火曜日19時10分からの回で鑑賞。気持ちよく切符確認するところからソレははじまっているのだが、まず最初に映画を観た後に開いてみてくれというシールで封がしてある紙を一枚渡された。事前の情報は理想としてはスタッフ・キャストリストだけにしたい私はそのままプログラムを購入し、斜め読みした後その紙は封を開けずに鞄にしまっておいた。老夫婦が楽しげにはじまる前から読んでいたのには笑ったが。

 監督/脚本/製作はM.ナイト・シャマラン氏で主演のブルース・ウィリスとは興行的に大ヒットした“シックス・センス”と同じ組み合わせとなる。そうなるとその作品で完全にブルースを喰った演技をしていた少年はいるかと思えば軽めに息子の役所で好演していた。実はこの子供の演技を引き立てるのがうまいのではないだろうか。ブルース・ウィリス。泣いている横で沈痛な表情とか。

 そしてもう一人、私が一番楽しみにしていた俳優サミュエル・L.ジャクソンも何万人に一人と云う奇病を生まれながらにして持った役で登場。本作のカギとも云える役柄なのだが、ここ2,3作のキャラクターは肉体的にもさることながら精神的にも強い役が多かったので体重調整など大変だっただろうと思う。事実見た目もヒョロヒョロした文化的なアメコミオタクにぴったりであった。ただし、髪型が前作“シャフト”のマッチョなスキンヘッドとはちがい、ブラックピープル特有の強い天然パーマでソレをまた七三分けにしているものだからプッと吹き出してしまいそうになるほどである。役者というお仕事は大変なのだな。サイコ的な雰囲気を演出していたのかもしれないけれど

 本作も“シックス・センス”にならうかのように大きな謎が隠されている。全然謎など気にしないで観た私だがラストにはちょっと驚いた。

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