プルーフ・オブ・ライフ

 ずいぶん暖かくなってきた今日この頃、今回は日曜日だと云うことを頭に置いて立川シネマシティーにてレイトショウで鑑賞した。CM等、宣伝によれば爆煙が吹きすさぶ中メグ・ライアンの手を引いて走るラッセル・クロウと云う構図を盛んに流していた。コレは前にも観たことがあるような気がする…「ボディーガード」。しかし、この両俳優共にお気に入りであるので見た次第。

 まずはラッセル・クロウだろう。以前書いた L.A.confidential と同じように激情を秘めた無口さを出している。語らず動く男…理想である。作品中では K&R(誘拐身代金) 企業に身を置く人質交渉人。正にぴったり。そして同僚にデビッド・カルーソーがおり「死の接吻」を主演しニコラス・ケイジヘレン・ハントと共演していたのは記憶に新しい。

そしてゲリラに誘拐されてしまうメグ・ライアンの旦那役にデイビッド・モースで先日鑑賞した Dancer In The Dark を思い出したが器用貧乏と見えてこの先、このままいろんな作品で見かけるだろうと思う。

 監督/製作はテイラー・ハックフォードであり、最近だと「ディアボロス」を作ってきたようである。私の中で初見であるので調べてみれば、そこそこの作品を発表後一時期インディペンデンス系の作品にご執心だったらしくなるほどそりゃ当たり前と云う感じ。この様に低予算映画を作ってきたりすると資金の充実した作品を作る場合面白いモノを作るものだが、どうもこの経験則に当てはまらないようだ。

それにしても現在数々の作品を主演し、明らかにあがり調子のラッセル・クロウに対し、コメディエンヌとしていつものメグ・ライアンは観賞後に読んだインタビュー記事によればある方向で変化しようとしているという。想像するに年相応なイメージを作ろうとしているのではないか。それだと作品中で煙草をふかしたりするのも納得がいく。どちらも興味深い立場なだけに今後要チェックである。

プルーフ・オブ・ライフ 特別版 [DVD]

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