眠狂四郎孤剣五十三次(上・下) 柴田錬三郎著

時代小説はたまに読みたくなる、これを選んだのは中学生のころ眠狂四郎無頼控を熱く読ませてもらった覚えがあるからである。ニヒルな主人公なのだがやっていることはとても情が深い。円月殺法がよく取りざたされるがあまり文中では表現されなかったりする。テレビや映画における映像のアイコンとして必要なのかもしれない
内容としては表題にもある様に東海道五十三次の旅路を狂四郎が旅しながら襲われたり襲ったり西洋の血が入りその上剣の腕も立つとあっては女がほうっておかないといった月刊か週刊連載でも飽きさせないところがいい、ラストの更に続くような続かないような終わり方もまた良し
当然女性の方には読むことをお勧めできなかったりするが、最近の漫画好きは少年か青年誌のコミックスを読まれるとか...恋愛メインの作風もそろそろワタクシの中でも辟易気味なので合意の上の交接でも「犯す」とかいうデジタルなのもいいのではないだろうか、漢っぷりとはなんぞやとか楽しめる本作である。